ガチヤグラ基礎検定の4級は、【ロールの意識】です。
- ガチヤグラの攻撃ターンにおける3つの役割(ロール)について理解できているか?
- 味方の編成に合わせて自分の適任ロールを判断できているかどうか?
が、4級合格の目安となります。
4級不合格の代表的な動きとして
- ロールを意識せずに好き勝手動いているためバランスの悪い布陣になっている
- 自分の武器に合ったロールを選択できていない
などがあります。
【解説】スポーツにはポジション、Eスポーツにはロール
ロールは「役割」と言う意味で、スポーツならポジションに該当する言葉です。
例えばサッカーなら
フォワード/ミッドフィルダー/ディフェンス/キーパー
などのポジションが存在しますよね。
実はサッカーにも細かく言うと
- ウイング
- ボランチ
などのように、さらに細かいポジションが存在しており、それらは
ポジション=場所
だけでなく、
ロール=役割(どういった役割をこなすか)
という意味も含まれていたりします。
Eスポーツでは、フィールド競技のように「体力」が存在しないケースが多いので、全員が場所にとらわれずステージ全体を移動し続ける競技が多く、主に「ロール(役割)」を意識してプレイすることになります。
チーム競技で、全員が「ポジション」や「ロール」の意識なくプレイしたらどうなるかイメージできますか?
サッカーで、主に誰が攻めてゴールを狙い、誰が守ってボールを奪うか。
そういったロールが全く決まっておらず、11人が好き勝手に動き回ったら、まともなゲームにならないことがすぐに分かると思います。
スプラトゥーンも根本的にはチーム競技ですから、ロールを意識せずに全員が好き勝手に動くよりも、大雑把でも全員が自分のポジションやロールを意識して行動した方がチームのバランスが良くなるのです。
【知識】ガチヤグラにおける3つのロール
ガチヤグラの攻撃ターンにおいては、3つのロールが存在します。
ロール1:ヤグラを進める役割「ノリ」
ヤグラに乗ってカウントを実際に進める役割を「ノリ(乗)」と呼びます。
ノリの役割を担う人は、人数有利ができたら迅速にヤグラに乗って、危なくなったら素早く降りて敵に対応するなど、柔軟に乗り降りをすることでヤグラの位置を管理するのが主な仕事になります。
ノリの重要性
ノリを担当するプレイヤーがいないと、当たり前ですが他のところでどれだけ有利な状況を作ろうが、自分が完璧に他の役割をこなそうが、全くカウントが進みません。
もし、味方でノリを担当してくれそうな人がいないなら、他の何を差し置いても自分が担当するしかないと言っていいでしょう。
派手さはありませんし、敵に狙われるためデスする可能性も高いという「潰れ役」のようなロールですが、接戦になったり、ハイレベルな戦いになるほど重要性が高くなり、技術にも差が出るような職人ポジションと言えます。
ノリに向いている武器
ノリは、役割の性質上
- 射程がある程度長い
- サブスぺで遠くを支援しやすい
という2つの特徴がある武器が向いています。
例えばハイドラントカスタムは、柱を使ってチャージを貯めて、正面から襲ってくる敵を弾幕で威圧しつつ、インクアーマーで離れて戦う味方も支援ができます。
まさにノリにうってつけの性能と言えます。
他にも、ジェットスイーパーカスタムも、長射程で敵を牽制したり味方を支援しつつ、ハイパープレッサーで高台の敵を倒すなど、ノリを務めながら他をサポートすることができますね。
このように、基本的に後衛武器はノリに相性が良いスペックが多いです。
逆に、短射程シューターなどは武器の性能を発揮しづらくなるため、あまり向いていないと考えたほうが良いでしょう。(もちろん、味方が誰も担当しなかったら自分が乗ります)
ノリを担当する際に意識するべきこと
ノリは最重要と言っていい役割でもありますが、仕事の内容自体は簡単なので、ただ乗っているだけだと仕事量が少なくなりがちです。
そこで、ノリを担当する場合に意識することは2つ。
- 細かい乗り降りで生存すること
- 他の仕事を手伝うこと
です。
まず、そもそもヤグラは乗っているチームに、毎秒4.5Pずつスペシャルゲージが貯まります。10秒ちょっと乗れば、スペシャルが半分自動的に貯まると考えるとどれだけ大きいか分かると思います。
ここでもう一つ重要なのが、スペシャルゲージは「ヤグラを確保している時」に貯まるという仕様です。
ヤグラに乗ると、すぐに降りても敵が乗らない限り5秒間は自チームが確保している事になり、その間もスペシャルゲージが貯まります。5秒間ですから、20ポイント以上です。
つまり、ノリを担当しているプレイヤーが、うまく乗ったり降りたりを繰り返してヤグラを確保状態にし続けているだけで、全員にスペシャルがどんどん貯まって有利になるという事です。
ノリは必ず集中砲火を浴びますが、そこで簡単に死ぬのと、乗り降りを繰り返して細かく乗り続けるのだと全く試合状況が変わるんですね。
さらに、そもそも乗っていることで「ヤグラの位置を前に置いておける」という効果もあります。ヤグラが前に進むほど、敵は防衛意識で自然と下がりますし、こちらの味方は広い面積を使って戦いやすくなります。
そういう意味でも、細かい乗り降りでヤグラの位置を前に調整するのは重要です。
そしてもう一つが、他の仕事を意識的に手伝う事。
例えば、後ろを担当している「カタメ」が死んでしまった時や、カタメの担当者がいない時などは、ノリがしっかり自分で後ろをケアする必要があります。
他にも、クズシが高台を奪いに行く時には、サブやスペシャルなどで支援してあげたいところ。
ぼーっと乗って味方に運んでもらうのではなく、味方の位置に気を配り、生存しながら乗り降りして全員のスペシャルを貯め、ヤグラごと戦線を押し上げながら戦闘中の味方もサポートする。
そういった器用な立ち回りが要求されるロールです。
ロール2:高台を強奪する役割「クズシ」
次は、敵の防衛の要になる拠点を自分から「崩しに」行くという役割。これを「クズシ(崩)」と呼びます。
クズシの役割を担う人は、ヤグラの進行方向にある防衛ポジション、主に高台に引きこもっている敵を倒したり、圧力をかけて下がらせるような役割になります。
カタメやノリは「向かってくる敵を返り討ちにする」という多少受け身のポジショニングですが、クズシは「自分から待ち構えている敵を倒しに行く」という非常に力量の求められる役割になります。
ガチヤグラの花形ポジションとも言えますし、キャラコンやエイムなどの撃ち合い能力を存分に発揮して暴れる役割でもあります。
正直言って、クズシが無双すればヤグラは勝手に進むと言ってもいいでしょう。それくらい、ガチヤグラと言うルールは「高台の防衛ポジションが強くて重要」なルールなのです。
クズシは基本的に2人で行う
ガチヤグラには
- ノリ
- クズシ
- (後述する)カタメ
の3つのロールがあります。
スプラトゥーンは4人チームですから、どこかのポジションが2人になるわけですが、仕事内容や難易度、勝率への影響を考えると、
- ノリ(1人
- クズシ(2人
- カタメ(1人
という「クズシ2枚編成」が理想です。
これは意識しておくと良いでしょう。
クズシのポジション例
クズシは、ヤグラが進んでいく方向にある高台や防衛拠点をその名の通り「崩していく」のが役割です。
ステージによってクズシのポジションは違いますが、主に「第一関門側の方にある高台」が中心になる事が多いです。
例えばマンタマリア号を事例にすると、中央から左にヤグラが向かってから直進しますので、ヤグラのさらに左側に位置している高台を崩していく形になります。
この位置を奪えば、敵は重要な防衛拠点を失ってどんどん下がらなくてはいけなくなります。
ヤグラが横に進むステージの場合も、進んでいく方向の少し先にある高台である場合が多いです。
下記は海女美術大学の事例です。
クズシの重要性
クズシはガチヤグラにおいて「攻めの要」と言えるような役割になります。
図を見れば分かったと思いますが、基本的にクズシは「高台という強ポジで準備万端で待ち構えている敵を自分から崩しに行かないといけない」という、非常に難易度の高い仕事を求められます。
難しい反面、成功した時のリターンが大きく、クズシが仕事をすると敵の防衛拠点はかなり少なくなり、大幅にカウントが進む可能性が高くなります。
逆に言えば、クズシを担当するプレイヤーがいないと、いつまでもロースコアのままで大幅なリードができなくなりがちです。
もし、ガチヤグラでカウントを進めるのが下手だと感じている人がいたら、クズシのプレイが他人任せになっていないか振り返ってみましょう。
最も難易度が高い役割ではありますが、だからこそ自分ができるようになれば勝利に大きく貢献できます。
クズシに向いている武器
クズシは、役割の性質上
- 高台に干渉できるスペシャルを持っている
- 撃ち合いに強い
という2つの特徴がある武器が向いています。
例えばプライムシューターベッチューは、サブとスペシャルが両方とも飛び道具で、撃ち合いにも強く、ブレが少ないため高台の敵も倒しやすいです。
全体的に、クズシに向いている武器性能だと言えます。
逆に、例えばキャンピングシェルターは、高台や入り組んだ立地での戦闘に弱く、サブスぺも高台への干渉能力が弱いため、クズシには適性が低い武器です。
クズシで意識するべきこと
クズシは難易度が高い役割なので、
- 敵より先に侵入して占拠する
- スペシャルを活用する
- 味方とタイミングを合わせる
という3つを意識しましょう。
基本的にスプラトゥーンは高い場所で待っている方が強いので、無策で突っ込むと高確率で返り討ちになります。
例えばですが、
- ナイス玉を高台に投げ込んで、それに合わせて突撃する
- 後ろからヘイトが注意をそらしてくれたタイミングに合わせて高台に登る
- 味方のインクアーマー発動に合わせてトライする
など、タイミングや敵の呼吸を読んだ駆け引きが重要です。
もし、敵がデスして復帰するより前に防衛ポジションに侵入できそうなら、迅速に侵入して占拠してしまいましょう。スプラトゥーンは先にポジションに入ったほうが圧倒的に有利に撃ち合える競技なので、これができると成功率が上がります。
攻撃ターンになるのを迅速に予想して、敵よりも早く高台に侵入し、紙一重のタイミングで撃ち合いを制して重要な防衛ポジションを制圧し、味方からナイスをもらう。
そんな花形スターのようなロールだと言えます。
ロール3:横と後ろを見る役割「カタメ」
ヤグラを横や後ろから攻撃されないように「脇を固める」という役割を「カタメ(固)」と呼びます。
カタメの役割を担う人は、ヤグラが進んでいってもあえて前に出すぎずに、横や少し後ろにポジショニングします。
カタメのポジション例
ガチヤグラには、ヤグラが縦に進んでいくステージと、横に進んでいくステージの大きく2種類のステージ構造があります。
ヤグラが縦に進むステージの場合は、ステージ中央から左に向かっていく場合は右にポジショニングするという感じで、ヤグラの横や後ろをケアしてあげます。
マンタマリア号を事例にすると、中央から最初は左にヤグラが向かいますので、ヤグラの少し右あたりにポジショニングしてあげるイメージです。
あまりポジションを意識しすぎると、敵が来ていないのに無駄に居座ったりすることになりますので、あくまで大雑把な位置として把握しておきましょう。
この位置にいれば、右方向から裏取り気味にヤグラの上を狙っている敵を潰すことができます。
ヤグラが横に進むステージの場合は、進んでいく方向の逆方向を見る形になります。
下記は海女美術大学の事例です。
カタメの重要性
カタメの主な役割は、先ほど言った通り
横や後ろに回り込んでヤグラの上を襲ってくる敵を排除すること(近づけさせないこと)
です。
ですが、カタメにはもう一つ重要な役割があります。
それが
攻撃ターンの継続
です。
カタメが簡単にデスしたり、またはカタメを誰も担当しなかった場合、ヤグラが少し進んだ地点で高確率で後ろから攻撃されてしまい、ヤグラの上の味方もデスしてしまいます。
問題はそれだけではありません。
ほとんどの場合、人数不利になった上にそのまま中央の広場まで敵の陣地にされてしまうのです。
こうなると、ヤグラの前に出ていた味方も孤立してしまい、敵の攻撃ターンになった時に防衛するのが圧倒的につらくなります。
逆に言えば、カタメがしっかりと横と後ろさえ守っていれば、味方が前でデスしても中央を渡さずに自分にジャンプしてもらったりして、攻撃ターンをずっと維持することが可能です。
つまり、カタメは
- 横や後ろからの奇襲を防ぎ
- 中央を自陣に維持することで
- 攻撃ターンを継続させて堅実にヤグラを進める役割
という風に表現できます。
負けにくくなるという意味では、カタメは重要な役割だと言っていいでしょう。
カタメに向いている武器
カタメは、役割の性質上
- 塗り広げがある程度速い
- 機動力のある武器に対抗しやすい
- 索敵能力が高い
- 別の役割を兼務しやすい
の4つの特徴がある武器種が向いています。
例えば、マルチミサイルを持っている武器は、敵の位置を完璧に把握できる上に、遠く離れた場所も援護が可能で、特徴の3と4を満たしています。
逆に、例えばですがプライムシューターベッチューだと、ナイス玉で別の場所を援護は可能ですが、塗り広げが遅すぎるためカタメには向いていません。
このような観点で武器を評価し、編成を見た瞬間に「この4人だと、誰がカタメを担当するべきか?」を判断して担当を振り分けられるようになると、試合をコントロールしやすくなります。
カタメで意識するべきこと
もしあなたがカタメの役割を担当するなら、意識するべきことが2つあります。
一つは、中央の塗り広げを素早く行うこと。
横や後ろから襲ってくる敵は、たいていの場合
- ある程度塗りが強くて
- 機動力が高い武器種
なので、足場をしっかり作っておかないと、翻弄されてデスしてしまいます。
もう一つは、細かくポジションを調整してカタメ以外の仕事を兼務すること。
カタメは重要な役割である反面、もし敵が横や後ろから襲ってこなかった場合に完全に「仕事をしていない時間」が発生してしまいます。
とはいえ、重要な役割なので簡単に放棄もしづらいのが難しいところです。
なので、敵の位置をできるだけ正確に把握して、裏取りの可能性が無くなったら素早く別の役割も手伝ってあげるという、索敵能力とポジショニング調整力が求められます。
ヤグラの横や後ろを固めて裏取り気味に防衛しようとする敵の狙いを潰しつつ、中央を塗り固めてクズシやノリがデスした時のジャンプ地点にもなってあげ、さらにヤグラの位置が高くなったり後ろの危険が無くなれば迅速にラインを上げてクズシに参加し、ノリがデスしたり関門に差し掛かったらヤグラに乗ってあげ、絶妙なタイミングでスペシャルを使用して遠くからでも味方を援護する。
あまり目立ちませんが、上手い人が担当すると攻撃と防衛の両方の起点になって完全に試合をコントロールできてしまうような「縁の下」のロールです。
【検定】4級合格の目安
下記のような明らかなNG行動が無ければ4級は合格です。
- 自分の武器に合ったロールを担当していない
- 味方の編成から考えて、明らかに適任ではないロールを担当している
試合を通じて上記のNG行動がないかをチェックして、ある場合は「特別な意図や狙い」があったかを聞きます。
特別な狙いや意図が無いのに、試合中に上記のNG行動を頻繁に繰り返している
というプレイヤーは、ガチヤグラ基礎検定4級は不合格となります。
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