ガチエリアのロールと立ち回りについて

ガチエリア

がくちょうです。

今回は、ガチエリアでの基本的なロール(役割)を紹介し、各ロールにおける立ち回りについて解説していきます。

ロール(役割)という概念を理解することで、

  • 自分が使用する武器が、どういった役割に向いているか理解できる
  • 自分の武器に合った動き方がイメージできるようになる

というメリットがあります。

  • ガチエリアでの動き方が全然分からない!
  • いつ、何を、どうすればいいのか、自分に求められる役割をイメージできるようになりたい!
  • とにかくガチエリアが苦手!

という人は、是非この記事を通して「ロール」という概念を理解して、味方にとって理想的な動きができるようになってください。

6つの基本ロールについて

まず、本記事ではガチエリアにおけるプレイヤーの役割を

  1. タンク
  2. フランカー
  3. サポート
  4. フィニッシャー
  5. DPS
  6. ロングDPS

という6つの基本ロールに分解しています。

6つのロールは、それぞれに勝利に貢献するための「役割=担当するべき仕事」を持っていて、それらの噛み合わせがチームのパワーに変わり、勝利に繋がっていきます。

タンクの役割

タンクは、「敵の注目を集め、敵のインクを自分に向けて消費させる」という役割を持っています。

タンクは

  • 敵のインクを吸えるだけの体力がある(敵からすると、簡単に倒せない)
  • エリアを塗る力がそこそこ強い(敵からすると、無視すると塗られてしまうため、放置しづらい)
  • 近接では火力がある(敵からすると、下手に近づくと返り討ちにされる可能性があり、触りづらい)

という3つの特徴を備えた武器で実行するロールです。

スプラトゥーン2においては、

  • キャンピングシェルター(全種)
  • 52ガロンベッチュー

などが代表的な武器として存在しています。

フランカーの役割

フランカーは、「敵陣で注目を集め、敵の意識を自分に向けさせる」という役割を持っています。

フランカーは

  • 盤面(塗り状況)を無視して行動できる性質を持っている
  • 敵陣に入っても簡単につかまらない機動力がある(敵からすると、ちょろちょろ動き回って補足しづらい)
  • 近接では火力がある(敵からすると、近づかれるとキルされる可能性が高く、無視しづらい)

という3つの特徴を備えた武器で実行するロールです。

スプラトゥーン2においては、

  • パブロヒュー
  • クアッドホッパー

などが代表的な武器として存在しています。

サポートの役割

サポートは、「エリアを塗ってカウントを進めながら、バフ(味方強化)やデバフ(敵の弱体化)で味方の戦闘も支援する」という役割を持っています。

サポートは

  • 塗り力が非常に高い
  • サブやスペシャルが支援効果が高い

という2つの特徴を備えた武器で実行するロールです。

スプラトゥーン2においては、

  • わかばシューター
  • ジェットスイーパー
  • ヴァリアブルローラーフォイル

などが代表的な武器として存在しています。

フィニッシャーの役割

フィニッシャーは、「味方が削ってくれた敵にラストヒットを入れてキルする」という役割を持っています。

フィニッシャーは

  • 味方の戦闘に駆け付けられる高い機動力がある(フランカーほどではないが、高機動である)
  • そこそこの火力がある(DPSほどではないが、仕留めきれるくらいの高火力である)

という2つの特徴を備えた武器で実行するロールです。

スプラトゥーン2においては、

  • 黒ザップ
  • デュアルスイーパー(2種)

などが代表的な武器として存在しています。

DPSの役割

DPSは、「単独で強引に浮いた敵のキルを狙っていく」という役割を持っています。

DPSは

  • 射程が中距離以下
  • メインウェポンのキル性能が高い
  • サブやスペシャルもキル性能を強化する仕様になっている

という3つの特徴を備えた武器で実行するロールです。

スプラトゥーン2においては、

  • スプラシューターコラボ
  • プライムシューターベッチュー
  • ヒッセン

などが代表的な武器として存在しています。

ロングDPSの役割

ロングDPSは、「遠距離から敵のキルを狙っていく」という役割を持っています。

ロングDPSは

  • 射程が圧倒的に長い
  • メインウェポンのキル性能が高い

という2つの特徴を備えた武器で実行するロールです。

スプラトゥーン2においては、

  • ハイドラントカスタム
  • スプラチャージャー
  • リッター4K

などが代表的な武器として存在しています。

6つのロールの位置づけとかみ合わせについて

上記で紹介した6つのロール

  1. タンク
  2. フランカー
  3. サポート
  4. フィニッシャー
  5. DPS
  6. ロングDPS

ですが、どれも単体で機能しづらく、相互補完的な位置づけになっています。

ここからは、それらの関係性について紹介します。

タンク・フランカー・サポートは「敵をあぶりだす」役割がある

まず最初の3つ

  • タンク
  • フランカー
  • サポート

に関しては、「敵をあぶりだす」という大きな役割が共通しており、分類としてこれら3つを

「支援ロール」

と呼びます。

3つとも微妙にアプローチ方法が違いますが、

「自分からわざと目立つような行動をして、敵に自分を狙わせる」

という意味では同じ役割になります。

これらの「支援ロール」がいるお陰で、敵は

  • ちょろちょろするフランカーやサポートを倒したくなって無駄にリスクを取ってしまったり
  • タンクに無駄にインクを吸われてしまったり
  • 意識や対応する角度が分散してしまったり

していくため、味方はその分だけ敵を倒しやすくなっていきます。

スプラトゥーンというゲームでは、特に「位置がバレていない」というのが非常に重要で有利になる条件ですが、「タンク・フランカー・サポート」という「支援ロール」が良い仕事をすればするほど、敵の位置を把握しやすくなっていくため、味方の「フィニッシャー・DPS・ロングDPS」という「攻撃ロール」が仕事をしやすくなります。

フィニッシャー・DPS・ロングDPSは「敵を仕留める」役割がある

後半の3つ

  • フィニッシャー
  • DPS
  • ロングDPS

に関しては、「敵を仕留める」という大きな役割で共通しており、分類としてこれら3つを

「攻撃ロール」

と呼びます。

3つともキルを獲る方法が微妙に違いますが、

「敵が想定できていない位置やタイミングで、キルを獲る」

という意味では同じ役割になります。

これらの「攻撃ロール」がいるお陰で、敵に

  • ちょっと気を抜くとロングDPSが思わぬ角度で狙ってくるから怖い
  • 敵を狙いにいっても、すぐにフィニッシャーがカバーしにきて挟まれてしまう
  • どこにDPSが潜伏しているか分からないので行動しづらい

という風に圧力がかかっていき、行動を制限したり封じ込めることができるようになります。

「タンク・フランカー・サポート」という「支援ロール」がシールドやパージを置いたり、エリア周辺で塗りまくったり、ミサイルやアーマーなどで支援してくれるので、それらであぶりだされた敵を「攻撃ロール」が仕留めていくような役割分担になっています。

噛み合わせの悪い編成について

前述した通り、6つのロールは

  • 支援ロール
    • タンク
    • フランカー
    • サポート
  • 攻撃ロール
    • フィニッシャー
    • DPS
    • ロングDPS

に大きく分類できます。

そこから、かみ合わせの悪い編成について考えていきます。

かみ合わせの悪い編成① 片側のロールに偏っている

ここまで紹介してきたように、支援ロールと攻撃ロールの2つは「相互補完関係」となっているため、まず

支援ロールだけ

攻撃ロールだけ

という編成になると、非常にかみ合わせが悪くなります。

例えば

  • パブロヒュー(フランカー)
  • キャンピングシェルター(タンク)
  • わかばシューター(サポート)
  • ヴァリアブルローラーフォイル(サポート)

という編成になると、支援ロールしか存在しないため、それぞれが純粋にタンクやフランカーなどのロールを担当してしまうと、

  • 「攻撃ロールがいないから支援してもキルが入らないよ」
  • 「誰が戦うんだよ」

という風な「キルが足りない試合展開」になりがちです。

逆に、

  • プライムシューターベッチュー(DPS)
  • ノヴァブラスター(DPS)
  • スクリュースロッシャーベッチュー(DPS)
  • スプラチャージャー(ロングDPS)

という編成になると、攻撃ロールしか存在しないため、

  • 「誰が塗るんだよ」
  • 「敵の位置分からないし支援も無いからめちゃくちゃキル獲りづらいよ」

という風な「イチかバチかでキルを狙いにいくしかない試合展開」になりがちです。

かみ合わせの悪い編成② 攻撃ロールはいるが、ロングDPSだけ

攻撃ロールと支援ロールが両方いたとしても、攻撃ロールである「フィニッシャー」または「DPS」が1人もいない編成(つまりロングDPSしかいない編成)は、かみ合わせが悪くなりがちです。

攻撃ロールがロングDPSだけの場合、例えば

  • リッター4K(ロングDPS)
  • わかばシューター(サポート)
  • キャンピングシェルター(タンク)
  • ラピッドブラスターエリートデコ(ロングDPS)

という編成だとします。

この場合、ロングDPSは攻撃力が高い分「隙が多い」「発射間隔が長い」という性質があるため、

  • 全体で見た時に、キルのためのインク(球数)が少なくなりがち
  • ロングDPSの弾が全部当たれば良いが、外れが多い場合にキルが極端に少なくなる
  • 相手が強引にラインを上げてきた時に、対応できない

など、非常に穴が多い状態になってしまいます。

これは、言い換えると

ガチエリアはDPSかフィニッシャーは1人は必須で必要

という事でもあり、どの武器を使っていようと、その気になったら最低でも

DPSかフィニッシャーとして運用できる

という練度を持っていないと、編成事故に対応しづらくなってしまうという事を意味しています。

噛み合わせの良い編成について

上記を考慮して、「かみ合わせの良い編成」についても考えてみましょう。

両方のロールが2対2で存在している

噛み合わせの良い編成の条件の1つ目が

攻撃ロールと支援ロールの両方が2人ずつバランスよくいること

になります。

例えば

  • 52ガロンベッチュー(タンク)
  • わかばシューター(サポート)
  • スクリュースロッシャーベッチュー(DPS)
  • リッター4K(ロングDPS)

という編成だと、支援ロールと攻撃ロールが2人ずつバランスよく入っているため、かみ合わせが良くなります。

  • わかばシューターと52ガロンベッチューがエリアを塗りながら目立つ行動をする
  • エリアを塗り返そうと顔を出した敵をリッター4Kが狙撃したり、支援ロールをキルしようと狙ってくる敵をスクリュースロッシャーベッチューが倒す

という風に、役割自体がコンボのような形になるからですね。

全員が違うロールを担当している

噛み合わせの良い編成の2つ目の条件は、

全員が違うロールを担当している

という状態です。

例えばですが、支援ロールと攻撃ロールが2人ずついたとしても、

  • わかばシューター(サポート)
  • もみじシューター(サポート)
  • ヒッセン(DPS)
  • ノヴァブラスター(DPS)

という編成だと、バランスはあまり良くありません。

敵にロングDPSがいた場合に、全員が射程負けしているため非常に動きづらくなってしまいますし、サポートが2人いても「塗りが超過」してしまいますので、支援ロールのバランスも悪いと言えます。

ここで「もみじシューターをキャンピングシェルターに変更」「ヒッセンを黒ザップに変更」するだけで、

  • わかばシューター(サポート)
  • キャンピングシェルター(タンク)
  • 黒ザップ(フィニッシャー)
  • ノヴァブラスター(DPS)

という感じで、編成として機能しやすくなるのが分かります。

編成のバランスを整える方法

最後に、編成のバランスを整えるための方法について紹介します。

この記事では

各武器において、性能を最も発揮しやすい「最適ロール」というものがある

という概念を説明してきました。

しかし、前述したように

噛み合わせの良い編成と悪い編成

というものが存在しているのも事実で、実際には「1つのロールだけに特化した動きをする」というのは、試合ではあまり実践的ではないことが多いです。

逆に言えば、自分で編成の穴を埋めて、常に全体が機能しやすいロールに調整をできるようになれば、味方を活かしつつ試合の勝ち筋も生み出しやすくなります。

そのために、下記の3つのステップを実行します。

ステップ1:メインロールを決めて運用に慣れる

まずは自分の持ち武器に対して「どのロールが最も性能にマッチしているか」というのを考えます。

例えば52ガロンベッチューなら

  • 支援ロールの「タンク」が最も性能を発揮しやすい

という風に考えられます。

これを考える時は、「自分よりも最適だと思える武器がどれくらいいるか」という視点で考えてみましょう。

例えば、52ガロンベッチューは「フィニッシャー」も可能ですが、機動力だと軽量武器に負けますし、「DPS」も可能ですが、キル性能を考えればスプラッシュボムなどのサブや、ウルトラハンコ・ジェットパック・クイックボムピッチャーなどのスペシャルの方が高いことが分かります。

つまり、フィニッシャーやDPSは「自分よりも特化した武器がたくさんある」ので、最適ロールとは言えません。

そう考えると、

  • シールド+ナイス玉という体力値
  • 近接でのキル力やそこそこ高めの塗り力

という意味で、圧倒的にタンクとしての適正値が高いことが分かってきます。

つまり、52ガロンベッチューを使うなら、最適な編成が組める場合には「支援ロールのタンク」で通すのが最も良いという事になります。

なので、編成事故を気にせずに「自分はタンクをやる」というイメージを持って試合をたくさんこなすことで、まずはタンクとしての性能を100%引き出せるようになりましょう。

ステップ2:メインロールと反対側のロールで最適職を見つけて「複合ロール」を設定する

次に、メインロールとは反対側のロールだったら、最適職は何になるか?を考えます。

  • メインロールが「支援ロール」だったら「攻撃ロールの中で、最適職はどれか」
  • メインロールが「攻撃ロール」だったら、「支援ロールの中で、最適職はどれか」

という風に考えるイメージです。

例えば52ガロンベッチューなら、メインロールは「支援ロールの中のタンク」だと設定できましたから、

じゃあ攻撃ロールの中だったら、最適職はどれになるだろう

という風に考えます。

ここには正解は存在しませんが、例えばそれを「フィニッシャー」という風に設定したとすると、52ガロンベッチューは

メインロールは「タンク」で

上位職としての複合ロールは「タンクフィニッシャー」だ

という風に設定ができます。

これが設定できたら、次は「タンクフィニッシャー」としての理想のリザルトを数字で設定して、運用できるようになるまで練習を重ねます。

ステップ3:編成によって即時に「複合ロールのどちらに比重を置くか」を決めて調整する

複合ロールとして運用できるようになったら、試合が始まって味方の編成を確認した瞬間に、

この試合はどちらのロールに比重を置いてプレイするか

というのを決めます。

これは、毎回決めるのは大変なので、

  • ①基本的にはメインロールを中心に立ち回りつつ、複合ロールを織り交ぜる
  • ②ある条件を満たした時だけ、複合ロールの比重を反転させる

という風に考えるのがコツです。

例えば52ガロンベッチューなら

  • 支援ロールだけに偏った場合
  • 攻撃ロールがロングDPSだけの場合

の2つの場合だけ、フィニッシャーの比重を高めて運用し、

  • その他の場合は、エリア周辺でヘイトを集めつつ、カバーも行う「タンクフィニッシャー」を担当する

という感じでルールを決めておきます。

このように、1つの武器でも複数のロールを担当することが可能で、それを意識して練習していくことで、編成事故を自分の力で防げるようになっていきます。

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